ヒンメルの葬儀を終え、フリーレンとアイゼンとの別れ際のハイターの言葉です。
魔王を倒した勇者一行の聖都への凱旋。
10年に及ぶ長い旅の終わりに勇者たちを待っていたのは、旅の終わりの寂しさと友との別れの切なさでした。
50年後の再会の約束はこれから生きていくための道標だったのでしょう。
約束通り、彼らは再会を果たします。
そして、ヒンメルとの今生の別れ。
幼い頃から一緒だったハイターにとっては私たちには想像もつかないほどの悲しみだったことでしょう。
その悲しみとともに、我が身にも忍び寄る死への恐れ。
人の寿命は高々100年弱。
この世のありとあらゆる富と権力を手に入れた秦の始皇帝も最後には不死を求めましたが願い叶わず、名もない市井の平民と変わることなくこの世を去りました。
ともに永遠とも思える長寿のエルフのフリーレンとドワーフのアイゼン。
次は自分の番だ。
こう言わなければハイター自身がこの計り知れない死への恐怖に耐えきれなかったのだと思われてなりません。
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