「還暦からの底力」 出口治明APU学長著〜その3 定年の廃止

この本読んでみました

定年の廃止はなぜ必要か
①健康寿命が延びる
「世界に目を向けるとアメリカやイギリスをはじめ、ほとんどの国では定年がありません。
なぜなら人間が大人になるということは、自分の食い扶持は自分で得るということです。だから人間は一生働くのが自然の姿であり、実は働き続けることによってのみ健康寿命も延びるのです。
以前、僕が50人ほどの医師に『健康寿命を延ばすにはどうすればいいですか』と聞いて回ったところ、一人の例外もなく皆さんが『働くことが一番』と話していました。健康寿命を延ばすのにもっともいい方法は、働くことなのです。」
(「還暦からの底力」P.23)
②年金財政・医療財政が好転する
「もらう側から支払う側にかわるので、ダブルで財政が好転することが期待されます。」
(「還暦からの底力」P.24)
③年功序列から業績序列にシフトする
「賃金制を採っていたら、企業はたちまち行き詰まることでしょう。」
(「還暦からの底力」P.24)
④中高年社員の労働意欲が高まる
「人生100年時代、20歳から数えれば60歳はマラソンでいえばちょうど折り返し点に過ぎません。それなのになぜ『自分の社会人人生はもう終わりだ』などと考えるのか。それは定年があるからです。定年がなくなればもっともっとチャレンジができます。」
(「還暦からの底力」P.24)
⑤労働力不足の解消に繋がる
「労働力不足の日本では、定年を廃止して困る人はいません。定年の廃止は社会の現状に照らして整合的な政策なのです。」
(「還暦からの底力」P.24)

終わった人ではない
寝たきり老人がいるのは日本だけだそうです(※)
「いつまで働かせるのか?」ではなく、健康寿命を延ばして楽しい人生を送るためには働くのが一番良いということなんだな。
僕も頑張って可能な限り働き続けようと思います。
この春、めでたく65歳で2度目の定年退職となりましたが、派遣社員として働いています。
これからも、よく働き、よく納税し、よく社会保険料を払っちゃう翁でありたいと思う今日この頃ではあります。
※宮本顕二、宮本礼子共著「欧米に寝たきり老人はいない」中央公論新社

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